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中古住宅の取引は増えている?2026年6月の既存住宅販売量指数を購入・売却目線で解説

作成・情報確認日:2026年10月1日
※アイキャッチ画像はイメージです。

「中古住宅の取引が増えたなら、今は買いやすい? 自宅も高く売れる?」
こうした疑問を持ったとき、まず確認したいのは、ニュースの数字が何を表しているかです。

国土交通省が2026年9月30日に公表した、2026年6月分の既存住宅販売量指数では、全国の戸建・マンション合計の季節調整値が前月比4.4%増となりました。ただし、これは住宅価格の上昇率ではありません。

この記事では、数字の読み方と、購入・売却を検討するときに個別物件で確認したいことを整理します。

9月30日公表のデータは「2026年6月の取引」

今回公表されたのは、2026年6月分の既存住宅販売量指数です。公表日の9月30日と、データが対象とする6月は分けて見ましょう。

9月や10月の現在の販売状況を、そのまま示しているわけではありません。家探しや売却では、統計に加えて直近の物件情報を確認する必要があります。

既存住宅販売量指数とは?

既存住宅販売量指数は価格ではなく取引量の動きを示す指数です。国土交通省が、個人による既存住宅の取得に関する所有権移転登記データをもとに加工・指数化しています。現在は試験運用として公表されています。

全国の動向をつかむための資料ですが、登記に基づく指数であり、売買契約の件数や売出物件の在庫数、そのものではありません。また、別荘・セカンドハウス・投資用物件等も含まれます。

2026年6月の数字を確認

以下は全国の季節調整値です。季節調整とは、毎年の時期によって生じる変動の影響を調整し、前月との動きを比較しやすくする処理です。

既存住宅販売量指数・2026年6月分(2010年平均=100)
区分指数前月比
戸建・マンション合計131.3+4.4%
戸建住宅130.1+3.7%
マンション130.3+4.3%
30㎡未満を除くマンション105.3+4.1%

出典:国土交通省「既存住宅販売量指数 令和8年6月分」(2026年9月30日公表)。各数値は公表資料の確報値です。

戸建とマンションは、同じ区分で比較する

今回の公表値では、戸建住宅もマンションも前月から増加しています。ただし「マンション全体」と「30㎡未満を除くマンション」では、対象となる住宅が異なります。

自分が探している住宅の種類や面積に近い区分を確認しましょう。指数の高さだけで、戸建とマンションのどちらが多く売れているか、どちらが高く売れるかを判断することはできません。

「前月比4.4%増」はどう読む?

前月比は、全国の合計指数を前月と比べた変化です。「中古住宅がいくらで取引されたか」ではなく、「取引量の動き」を見るための数字です。

前月比4.4%増だからといって、自宅の売却価格が4.4%上がったわけではありません。単月の増加だけで、その後も取引量や価格が上がり続けると判断することも避けましょう。

価格に関するニュースも、集計の対象を確かめることが大切です。地価と個別の売買価格の違いは、関連記事「2026年神奈川県の地価が発表|住宅地5年連続上昇、家を買う人・売る人はどう見る?」でも整理しています。

家を買う人は、候補物件に置き換えて確認

取引量の増加だけで、「急いで買うべき」「選べる物件が増えた」とは決められません。希望条件に合う物件が現在どのくらいあるかを、個別に見ていきます。

  • 選択肢:同じ予算・エリア・広さで比較できる物件はあるか
  • 販売状況:気になる物件に申込み等があるか、仲介会社へ確認したか
  • 価格:近い条件の物件と比べ、価格差の理由を説明できるか
  • 住宅ローン:適用条件と月々の返済、ローン以外の住居費を確認したか
  • 物件状態:室内だけでなく、建物・管理・修繕の資料も確認したか

競合する購入希望者がいるかどうかも全国指数からは分かりません。販売状況を確認しながら、自分たちの予算と暮らしに合うかを判断しましょう。

家を売る人は、成約事例・競合・反響を確認

個別の売却価格は、近隣の成約事例や競合物件、物件固有の条件を確認する必要があります。成約済みの価格と、現在売り出されている価格は分けて比較します。

  • 近隣でいつ、どのような条件の物件が成約しているか
  • 現在の競合物件の価格・広さ・築年数・駅距離
  • 販売中であれば、問い合わせ・内覧の状況と寄せられた意見
  • 建物・室内の状態、修繕履歴、マンションの管理状況
  • 売却希望時期や引渡し条件

査定を受ける際は、金額だけでなく、参考にした事例や条件の違いも確認しましょう。関連記事「売却査定で高い金額を出す会社は本当に良い?査定価格と成約価格の違いをわかりやすく解説」も参考になります。

全国の指数ではなく、自分の家が今いくらで売れそうかを知りたい場合は、今の家がいくらで売れそうか無料査定で確認することから始められます。査定価格は成約価格を保証するものではありません。

川崎・横浜・東京都内も、住所と物件条件まで見る

今回の全国データを、川崎市・横浜市・東京都内の動きへそのまま当てはめることはできません。同じ沿線でも、駅徒歩や面積、築年数、管理状態などで比較する物件は変わります。

例えば同じマンション内の事例でも、階数・向き・室内状態が違えば、そのまま同じ価格の根拠にはできません。戸建てでは、土地や道路の条件、建物の修繕状況も確認します。

図面やデータだけでは確認しにくい条件は、現地で整理します。関連記事「不動産売却で「訪問査定」は必要?机上査定との違いと確認されるポイント」では、現地確認の考え方をまとめています。

まとめ

2026年6月の既存住宅販売量指数は、全国の戸建・マンション合計で前月比4.4%増でした。取引量の動向を知る材料にはなりますが、個別の売買価格や、現在の希望エリアの販売状況を直接示す数字ではありません。

購入なら候補物件と資金計画、売却なら近隣の成約・競合・物件条件へ。ニュースの数字を入口に、自分の判断に必要な情報をそろえていきましょう。

出典・参考資料

上記はいずれも2026年9月30日公表、2026年10月1日確認。本文の数字はこの公表時点の資料に基づきます。

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