
住宅ローンのボーナス払い、月々の返済額だけで決めてよい?
住宅ローンの返済案を見て、「この月額なら払えそう」と感じたとき。ボーナス払いを併用した案なら、ボーナス月の引落額も一緒に確かめておきたいところです。
毎月の返済額だけで決めず、ボーナス月の合計額、年間の返済額、賞与が減ったときの備えまで並べて考えましょう。ボーナス払いが合うかどうかは、収入の入り方と、手元に残しておきたいお金によって変わります。
返済案の「ボーナス時」は、上乗せ額か合計額か
ボーナス払いを併用する住宅ローンでは、通常の毎月返済に加えて、決められた月に返済を行います。同じ借入額などの条件で比べると、毎月返済に回す部分を減らせる一方、その月にはまとまった支払いが生じます。
返済案に「毎月返済額」「ボーナス時返済額」とあったら、後者が毎月分に加える額なのか、その月に払う合計なのかを確認してください。見出しだけで判断せず、金融機関に実際の引落額を示してもらうと整理しやすくなります。
聞き方は、例えば「ボーナス月には、通常の毎月返済と合わせていくら引き落とされますか」。初回の返済額や引落日も、返済予定表で確認しましょう。
併用あり・なしを、同じ条件で見比べる
比較するときは、借入額・金利・返済期間・返済方式をそろえ、ボーナス払いを使う案と使わない案を金融機関に作成してもらいます。毎月額が小さいという理由だけで、総負担も小さいとは判断しないことが大切です。
- 通常の月に支払う額
- ボーナス月に支払う合計額と、その月
- 1年間の返済額と、返済期間全体の総額
みずほ銀行の解説でも、ボーナス払いの割合によって毎月の負担と返済総額の見え方が変わる例が示されています。掲載されている試算を自分の条件へそのまま当てはめず、検討中の商品で確認してください。
年間返済額を12で割ると平均月額は分かりますが、ボーナス月の引落しに必要なお金が毎月均等になるわけではありません。平均額と、実際にお金が必要になる月を分けて見るのがポイントです。
賞与が減った年に、どこから補うか
賞与を住宅ローン以外にも使う予定はありませんか。教育費、車の維持費、帰省、家電の買い替えなどを書き出すと、同じ賞与を複数の支払いの当てにしていないか確認できます。
そのうえで、予定より少なかった場合を考えてみましょう。「不足した分は貯蓄から」と考えるなら、生活の予備費や近いうちの支出に使う分を除いても、補えるかを分けて見ます。賞与が入らない場合も検討し、無理があるなら借入額や返済案を見直す材料にしてください。
例えば家族で話すときは、「ボーナスをいくら使えるか」より、「住宅ローン以外に残したいお金は何か」から始める方法もあります。必要な備えは家庭によって異なるため、一律の割合で決める必要はありません。
ボーナス払いと、余裕ができたときの繰上返済
契約で決めたボーナス払いは、予定に組み込まれた返済です。一方、繰上返済は、通常の返済とは別に元金の一部または全部を予定より早く返す手続きです。「賞与に余裕があれば返す」という考えなら、この違いも金融機関に確認しておきましょう。
繰上返済の手数料や条件、ボーナス払いの変更手続きは商品などによって異なります。後から簡単に変えられる前提で契約せず、変更できる範囲と、その後の返済額を窓口へ確認してください。
次の相談には、2つの返済案と支出メモを
まずは金融機関へ、「ボーナス払いあり・なしの両方で、ボーナス月の合計と年間返済額も見たいです」と伝えてみてください。そこへ、賞与から支払う予定の費用と、手元に残したい資金のメモを添えます。
購入後は、ローン以外の住まいの費用も必要です。FKホームの住まいの支出シミュレーションは、管理費などを含めた概算整理に使えます。ただし、このツールはボーナス返済なし・金利が全期間一定などの前提です。ボーナス併用案の比較や審査判定はできないため、金融機関の返済予定表と役割を分けてお使いください。
購入後の暮らしまで見ながら、予算を整理する
FKホームでは、川崎・横浜を中心に、東京都内を含む首都圏の不動産購入・売却・住み替え相談を承っています。
購入相談では、気になる物件、検討中の返済案、購入後に予定している支出をお聞かせください。物件にかかる費用と、金融機関へ確認したい点を一緒に整理します。借入条件や返済方法の変更可否は、金融機関への確認が必要です。
あわせて確認したいこと
参考資料
みずほ銀行「住宅ローンのボーナス払いを利用するメリット・デメリット、注意点」(2021年8月6日掲載)。実際の取扱条件は、検討中の金融機関・商品でご確認ください。
アイキャッチ画像はAI生成の暮らしのイメージです。
